「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」を独自に策定し、街づくりを進めている福岡市で、市がリニューアルした福岡市地下鉄橋本駅(福岡市西区)の駅前広場が、認知症研究で知られる英国スターリング大学の評価制度で、最上位のゴールドに選ばれた。屋外施設では世界初の最上位評価という。
認知症の人は、記憶力や理解力だけでなく、空間認知にも支障を抱えるとされ、視野が狭くなったり、色の見分けがつきにくくなったり、どこに何があるのかわからなくなったりといった症状に悩む人もいるという。
福岡市は2020年に手引きを作り、①壁や構造物は床などと色のコントラストをつけて見やすくする②絵(ピクトグラム)の活用などで看板をわかりやすくする③看板は自然に目に入る高さや場所に置く④怖がる人がいるため大きな模様は使わない――などの30項目をまとめ、街づくりに反映させてきた。24年1月時点で手引きに沿った市内の施設は52カ所になった。
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橋本駅駅前広場は今回、英ス…